私はあまり六法を引かないタイプでした。
それがダメだと分かっていても、あんまり使わないで勉強を何年も続けていました。
しかし、合格年は結構使いました。
特に会社法と民事訴訟系では、基本問題集で出てくる条文番号は、あまたにすっと内容が出てくる場合以外は全て六法を引きました。
該当する場所だけでなく、隣接の条文もチェックすることで、苦手なこの2科目に対する理解が深まっていったのを覚えています。
ではその使用した六法はというと…
登記六法です。
別に何でもありません。一度買ってほとんど使っていませんでした。合格年の2年前のものでした。結果的にはポケットでも何でもよかったです。
登記六法とは言っても、登録免許税の条文なんかほとんど引いたことありませんし、不動産登記法や商業登記法に関してもごくたまにしか引いていません。司法書士法もです。
そういうわけで、自分が引きやすい六法であれば何でもいいよね、という感覚です。私は。少なくとも受験時代は。
六法に関してはこだわりや持論がある人も多いので、私みたいなのは邪道なのかもしれませんが、司法書士試験に対してアレルギー的に神経質になっている人はもっと気楽に考えたほうがいいと思います。
使用するテキストや六法の時点から、法律家になろうたるもの…みたいな感じで自分をしばってしまい身動きがとれていない人も何人か見ました。
それが使ってみて自分に合っているならいいのですが、妙に学問よりの使いにくいものを、これを使わないとダメなんだと変にこだわっているのなら問題があると思います。
六法なんかは法律家必携というイメージが強いため、ポケット六法なんて使ってる時点でダメ、合格しないと言われることもあるでしょうが、実際はポケット六法で合格している人は結構います。同期にもいくらでもいます。
模範六法を毎日持ち歩くとか、破いて分冊にするとかそういう人もいます。それを自らの意思でやっているのならいいのですが、わけもなく司法書士試験にはここまでしないとダメなんだと勝手に試験を持ち上げているならかなりつらい話です。
いくら大きな六法を持っていても、結局はどう使うか。
登記六法を持っているのに、ほとんどポケット六法と変わらない使い方をしている私なんていい例でしょう。
個人的には、すぐにさっとストレスなく引けるような大きさのものが、一番勉強が効率的に進むいい六法だと思っています。気になったらすぐに引ける状態というのが、テキストや問題集の進行を止める形になる六法引きを、嫌にならずに継続できるポイントとなると思っています。
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