司法書士試験の勉強は1年できっちり終わることは珍しいものです。
私みたいにダラダラやっているとすぐに1年が経ち本試験の日がやってきます。
そしていつも不合格。基準点にも満たない成績です。
でも本試験の日が近づいてくる以上、一応全範囲の勉強を済ませなければと焦ってきます。そこで厄介なのが記述対策。
毎年、毎年、択一知識が合格レベルどころか足切りにも満たない実力なのに、記述対策の問題を解いたりひな形を覚えたり。
これは全く意味がありませんでした。
結果論から言って、合格した年は記述試験の勉強を始めたのは5月くらいです。全く初めての記述対策ではないですが、商業登記はほぼド素人レベルだったのです。それでも合格しましたし、順位は記述が一番良かったです。
要は、記述試験は択一知識が十分になってからで間に合うな、といった印象です。ちょっと極論かもしれませんが、少なくとも択一がある程度固まっていないと記述対策の勉強はいきてこないね、といった感じです。
特に記述対策をしなければ!という焦りが余計に勉強の質を悪く雑にしてしまいます。
それに択一がそこそこできるようになってからの記述対策は結構楽しかったです。なおかつ、択一の知識がさらに洗練されてぐんぐん実力が伸びるのを実感できました。記述対策をやると択一に当てる時間が減りますが、それで悪影響があったとは思えません。
択一が中途半端な状態で記述対策。それは結局どっちも中途半端で身につかないと痛感しました。それなら択一だけやって勝負したほうがまだマシだったかもしれません。どうせその焦りがある時点で間に合わなかったのです、私個人の経験からすれば。逃げ出す諦めではなく、もう物理的に無理な状態だったのでしょう。
それでも択一がある程度できていれば、次の年のモチベーションになったはずです。来年のことを考えて勉強するのは逃げですが、まあ物理的に無理ならそれもありだったんでしょうね。択一も記述もグダグダでは来年どうしよう…とまたへこむだけでしたから。
それに記述は択一の勉強で手に入る知識もあって、全くやらなくても解ける部分もあります。でも逆は無理。記述対策ばかりやっていても択一は解けません。択一から記述への一方通行ということです。択一ありきなんだと思います。
焦ってどっちも中途半端なら、腹をくくる覚悟で択一を武器にするのもいさぎよいかと。当然、そんな覚悟が必要にならないように1年間勉強するのが必要なんですよ~