他のページで書きましたが、2年目からのやる気の無さから、勉強方法は軽くテキストを読むだけになってしまいました。
でも民法はそれがいい結果になっていたと考えています。
でも会社法はさっぱりでした。会社法も民法みたいにテキストを結構読んでいたんですが、とにかく酷い点数。半分とれたら万歳!みたいなレベルです。普通に2,3割が限界といった感じです。
結果的にこの会社法崩壊っぷりは、テキスト読みを止めて問題演習を繰り返すことで激変しました。テキストを読まなくなるのはやり過ぎだと思いますが。要は問題演習が必要だったという当然のことでした。
何と言うか、読み込む集中力も欠けていたせいもあると思うのですが、テキストの表面だけを眺めていた感じがあります。
民法は昔と違い、条文知識で何となる性質ではなく、法律的な考え方がより求められる科目となっています。そのためか、ぼんやりとした分かっていないことでも、ある知識で無理やり解答する術が成り立っていました。
もちろんまぐれ的要素があるのですが、分からないからある知識で考える、搾り出すという思考回路が自然にできあがっていました。現に、民法を問題演習中心の勉強方法にして、テキストを全く読まなくなったら、民法の点数が一気に悪くなってしまいました。
偶然とも言えますが、振り返れば全く頭を搾り出す作業ができていなかったと思います。
逆に会社法は知っているか知らないかが問題正答率に大きく影響を出すような感触を持っています。
会社法だって知りうる知識で、法整備の過程を想像したり、他の先例から考えてこの文章も成り立つとか搾り出す作業はできるみたいです。
ただ私の場合、テキスト読み中心の勉強方法では無理がありました。あれだけ細かく量の多い会社法条文がうろ覚え、もしくは穴だらけで使い物にならなかったのです。
民法は日常生活に密着した部分もあるため、このうろ覚えしかできない読み方でも、何となくとしだいに条文が頭に残るようになりましたが、会社法は全く無理でした。
とにかく文章や常識として会社法のセンスを身に付けるのは無理でした。
会社法の問題は条文知識で問う内容でも結構細かい聞き方をしてくきます。何となくしか知らない肢だと、分からないと思いつつも読んでいるうちにその文章が間違っていても正しく見えてしまうところがあります。
そのためか、会社法に関しては解き終わるといつもそこそこできた感触が残ってしまいます。
しかし問題演習を繰り返すことで、そのときは意味はいまいち分かっていなくても、とにかく繰り返すことでしだいに暗記が進みました。
同時に、テキスト読みでは疎かになっていた六法の確認も頻繁に行うようになりました。これにより細かい部分も覚えるようになり、多少の複雑な問題文にも曖昧さをなく解答できるようになりました。
使った問題集はWセミナーの基本問題集。条文レベルで難易度が基本レベル。これで基礎からやり直しました。バラバラであやふやな知識が、やさしめの問題を解くことで、一気に凝固して確かな知識に変化していくのが頭で実感できました。こうなると会社法の問題を解くのが変に楽しくなってきます。
その後は直前チェック。これで会社法の壁が破壊されました。あれだけ苦手だった会社法への苦手意識はなくなりました。さすがに得点源にまで一気にジャンプアップすることはありませんでしたが、足を引っ張ることはなくなりました。
イメージで覚えにくい会社法に関しては、個人的には問題演習重視で、その後適宜テキストで知識の間を肉付けしてより強固にする勉強方法が一番しっくりきました。
しかし会社法の主題傾向は、会社法施行からしばらくは条文中心で推移していますが、年数が経つごとに民法みたいに考えさせられる問題傾向になりそうです。見たこの無い先例・判例を解くには、ひたすら先例・判例をを覚えるのではなく、結局現場で解法する搾り出す力が必要なのかなあと思ったりします。