どうやっても意味不明で理解できない論点や問題があります。長く勉強していると「ああっ!こういうことだったのか…」と後になって理解できてきますが、分からない当時はどうやっても理解できません。これを放置せざるを得ないのが独学のつらいところです。
でも独学でやっている以上は自分で何とかするしかありません。いくら解説を読んでも理解できないところは、とにかく覚えてしまえば何とかなるかと思いました。
でもこの方法は全くダメでした。
確かに条文を知っているかどうかの問題ならこれで対応できます。しかし条文そのまま、判例そのままで対応できる問題ばかりではありませんし、現実に覚える部分が多すぎて不可能です。
仮に条文や判例をかなり多く覚えていても、その知識を見たことのない問題に落とし込んで解答するのが今の司法書士試験です。ただの丸暗記だとこれに全く対応できません。推論問題に対応できないと言っているわけではありません。普通の形式の問題でもです。丸暗記だとその覚えた知識の隠れた意味や背景、関連事項がすっと繋がって頭に浮かんできません。これだと初見の問題に自分の知っている知識が使えるのかどうかに気づきません。これだと宝の持ち腐れです。
とにもかくにも分からないところだらけで、頑張って覚えようとしてもきりがないので時間の無駄です。しっかり身に染み付けることに尽力したほうが賢明です。
ただ私は5ヶ月なんて初めから無理なチャレンジをしようとしていたので、わけがわからない状態で焦りまくっていたため丸暗記しか仕方がありませんでした。
もちろん暗記することが悪いわけではありません。条文はもちろん暗記しないことには話しになりません。ただ闇雲に分からない部分を暗記してもほとんど実践で使えないということです。
本当に合格間近の知識レベルになったのなら、その時点になってもまだ間違える部分や忘れやすい部分を試験直前に無理やり丸暗記するのは使えます。ココまでくる暗記しないといけない部分も少ないはずなので何とかなります。あくまで最終手段として使うのがいいかなと思いました。