タイトル通りです。
模試の点数なんて関係ないと言いますが、それだけで話が終わっては困るのです。
模試の点数は20~25くらいまでに収まるなら、それでダメだと気にする必要はないと思います。実際に私もこのような点数を取った年に合格しています。
でもこんな点数でもいいんだ、で終わってはダメでしょう。
「模試の点数は気にするな」
とよく見かけますが、結局この意味を自分なりに理解できたのが合格してからでした。
なぐさめや、模試がヘンテコな問題ばかり出しているから気にするな、という意味も含みますが、実際はそうじゃないんでしょうね。
でも逆に気にして、点数が悪かったからといって闇雲に勉強したってダメなわけです。一番最悪なのが何も考えずに模試の問題を復習し知らない知識を身に付けようとすることです。
私が利用した模試は、「LEC・全国公開模擬試験」 とスーパー公開がメインです。予備校の特性も模試問題に出ますが、年度によって差もありますし、最悪な模試の復習をしない限りはどこの専門学校でも大差はないかな?と思います。
模試の問題は本試験に不必要な知識が多いです。
何が必要でそうでないのか、それはある程度過去問を勉強していないと分からないことです。ですから中途半端な勉強途中なら模試は受けても意味があまりないと思います。
過去問をしっかりやっていれば、模試の問題でもここは復習がいるとかいらないとか取捨ができるはずです。
そしてどこが自分にとって弱点なのか?曖昧な論点なのかが分かります。
となると模試で聞かれた部分だけでなく、その関連論点の書かれたテキストを再確認したりするわけです。
つまり模試で聞かれたことそのものを復習するわけではありません。
専門学校は模試の的中率をアピールしますが、完璧に的中させているわけではありません。論点がかぶっているというレベルでも的中といいます。
ですから模試を通して、「ああ、このあたり、この問は分かるけど、こうなったらどうだったけ?」と感じる部分があるはずです。
だとしたらその範囲を勉強する。
実際に私も模試の問題は、間違えた問題の確認、そして全体の復習をしますが、これは「いらない」と思った問題・肢はスッパリ捨てます。さらっと読むだけです。
ここで不安が生まれます。この問題は本当に不必要な知識なのか?もし本試験でこの論点が出たら…なんて堂々巡りになります。
でも司法書士試験はとにかく範囲が広いです。こういった作業で捨てた知識が本試験に出る確率は相当低いです。それに出たとしても、一度見ていた論点であることも忘れてるか気づかないことのほう確率が高いです。
気にするより、何回も見たことのあるような問題の復習のほうが本試験には効果があります。
模試で始めてみたような論点、問題は、「模試でいい成績を残したい」ときにやるべきだと感じています。
あくまで模試は弱点を導き出すためのものです。普段の勉強では気づきにくいのですが、本試験と同じ状況で問題を解くことで、自分はこの論点について分かっているという思い込みが働きにくく、「あれっ?」と気づかせてくれることがあります。
結局私は模試は初受験と合格年の2シーズンしか受けませんでしたが、初めてのときはただひたすら模試の問題を復習して覚えていました。今思えば本当に意味がないことをしていました。
合格年は模試の点数に一応は危機感を抱いたりしましたが、どこの論点や科目が弱いのかがすぐに分かりました。
これにより、5月のLECの模試で直前の勉強方針を修正。弱いとは思っていなかった科目のある論点をやり直し、穴を埋めていくことで何とか合格に漕ぎ着けたと思っています。
結果的に何回も受験したのに模試は2シーズンだけしか受けていません。合格年の前の年に模試を受けていたとしても、合格年のように割り切って模試を利用できたとは思えません。
たぶん、未知の論点や超マイナー部分に心を奪われてしまい、試験直前期の一番伸びる時期を無駄にしていたと思います。
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